続・俺様専属メイド!?
「お前の足に引っ付いてる人の借金なら、今俺が返してきた。確認してみるといい。だから、今後一切こいつやそいつに関わるな」
「はいっ」
そう言うとさっさとこの場から逃げて行った。
そしてあたしと翔とあの人だけが残される。
「翔!借金って……」
「大丈夫か?」
その場にへたり込むあたしに、翔は屈んであたしに合わせてくれる。
腰が抜けた。
恥ずかしい。
翔に言いたいこと、聞きたいことたくさんあるのに。
「一人で危険なマネすんな。これからは俺も連れて行け」
「……うん」
「とりあえず無事で良かった」
「……ん」
「もう大丈夫」
「……」
翔の優しい表情を見たら、安心してそのまま何も考えられなくなった。