課長の独占欲が強すぎです。
その事に気付きコクリと小さく頷くと、和泉さんは何やら買って来た大きな袋を私に押し付けて、ベッドを大きく軋ませながら隣に並んで座った。
「なんですか?」
押し付けられた袋を開けてみると、出てきたのはウサギのキャラクターを模したフワフワのぬいぐるみ。どうやら1階のキャラクターショップで買って来たらしい。
もしかして、私を和ませようと思ってわざわざさっき買いに行ったんだろうか。そう思ったらぬいぐるみの優しい手触りに胸がキュンと締め付けられてしまった。
いやいやいや、ぬいぐるみ如きでほだされてる場合じゃない。これはこれ、問題は全く別なんだから。
けれど愛らしいキャラクターに緊張は少し和らぎ、ふわふわのウサギをギュッと胸に抱きしめる。それでも黙ったまま俯いている私に、和泉さんが静かに声を掛けてきた。
「俺が嫌いか?」
その質問に黙って首を横に振る。それは嘘じゃない。嫌いだったらそもそも今日デートしていない。
「俺が恐いか?」
けれど続けて聞かれた質問に、私は少し躊躇ったあげく僅かに首を頷かせた。