課長の独占欲が強すぎです。
そうして午後の炎天下の道を歩くこと10分、駅に繋がる大通り前のマンションに到着した。1LDKで天井と間取りに余裕のあるモダンマンションは実に和泉さんらしい住まいだ。
「おじゃましまーす」
今日で3回目の訪問となる私は和泉さんの後に着いて入り、玄関に靴を揃えてから上がる。
玄関には通勤用のビジネスシューズと今履いていたスニーカー。30センチのおっきな靴の隣にちょこんと自分の22センチのパンプスを並べるのが密かな楽しみだ。
そうしてから部屋に進み入ると、和泉さんがじっと私の顔を見つめてから頬を撫でてくる。
「なんですか?」
突然の意味不明な行為に戸惑っていると「焼けたな」と顔を覗き込みながらしみじみと言われてしまった。