課長の独占欲が強すぎです。
「んっ、……く、くすぐったいですってば……」
「こっちの方がいいな」
大きな手が泡の力を借りて滑らかに動き回る。洗ってる、と云うよりは撫で繰り回して楽しんでるようにしか見えない。
首筋をなぞるように撫でられ、腰を這うように綴られ、くすぐったさが段々甘い熱に変わっていく。
「……和泉さん……、」
呼び掛ける声には吐息が混じってしまって、その声を奪うように唇が重ねられた。
一緒にお風呂に入ると言った時からこんな予感はしていたけど。
湯気とソープの香りの立ち込める空間で散々好きにされた私は、すっかりのぼせた身体を今度はお姫様抱っこでベッドまで運ばれ尚且つもっともっと好きにされてしまい……夜は更けた。