課長の独占欲が強すぎです。

 見た目だけでなく中身もしぐさも小夏はまるでウサギだ。

 大人しいかと思えば気が強く、従順かと思えばやんちゃでもある。ちょこまかと動いてはふわふわと栗色の髪を揺らして、抱きしめて捕まえたくて仕方なくなる。

 知れば知るほどたまらない愛しさが込み上げてきて、俺は彼女を手に入れるため躍起になった。
 
 
 
 でかいと恐れられた日も、恐いと遠ざけられた日も、己の不器用さが招いた傷も。みんなみんな小さなこの女が癒してくれる。


 初めて小夏を抱いた日は、この世にこんな愛しく思える存在があるのかと感激さえした。

 それは何事にも変えがたく……大げさでもなんでもなく、彼女のためならこの身を投げ打つ事など厭わないほどに。
 
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