課長の独占欲が強すぎです。

 もしかしたら説明を大分はしょられたけれど仕事かもしれない。そう気付いて冷静さを心がけてみたものの。

「海は好きだとお前言っただろうが」

 ……やっぱり意味分かんない。どうにも理解も納得も出来ない以上、貴重なGWを潰されるのはゴメンだと抗おうとしたものの。

「でも、急にそんなこと言われても困ります」

「ああ、泳げないのか? 気にするな。まだ水には入れない」

「誰もそんなこと言ってません!」

 暖簾に腕押し、ぬかに釘。私の拒否権は明後日の方向に受け流されてしまう。

 ほとほと困り果ててどうしたらいいものか焦れ焦れしていると、「ただいまー戻りましたー」と、外に食事に行っていた先輩たちが戻ってきて、なし崩し的にこの話題は終了となってしまった。
 
 
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