課長の独占欲が強すぎです。
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大型マリンパーク。天気が快晴な事もあり、場内は老若男女で賑わっている。
「わあ、色々ありますね」
駐車場近くの案内板を見て楽しそうなアトラクションの数々に目を奪われていると、和泉さんが「こっちだ」と言って有無を言わさず歩き出した。
「どこへ行くんですか?」
隣に並んで聞いてみれば、和泉さんは数十メートル先にある施設を指差して答える。
「イルカを観に行く。嫌いか?」
「イルカ? ああ、イルカショーですね」
「今日はペンギンも来てるらしいからな」
イルカにペンギン、また随分可愛らしいチョイスをしたものだとコッソリ笑ってしまう。
「それは楽しみですね、行きましょう」
けど、もしかしたら私のために決めてくれたのかも知れないと思うと、なんだか余計に顔が綻んでしまって、私は笑い顔を隠すように張り切って和泉さんの前を歩いた。