【完】魅惑な藍の海の恋心色。





「あれ、なんで分かったの?」


「心の声がダダ漏れです。」



智樹は昔から、嘘がつけない人間だ。


クラスのみんなには秘密だよ、と

子供ながらに約束をしても。


次の日にはクラスどころか、学年中に広まってたりする出所。



智樹が言い触らしたわけじゃなくて、

表情とか行動が、物凄く分かりやすいのだ。


だから周りが勝手に気付いてしまい、広められ、

ちゃんとした秘密が実現したことは、未だに一度もない。



……ただ例外もあり。


智樹が無意識に、心の声を漏らしてしまい、バラしてしまうこともある。



「声に出したつもり、無かったんだけどなぁ……。」



今みたいに。



「はぁ……本当、智樹は昔と変わってないよね……。」


「何それ。俺バカにされてる?」


「うん。」


「ひでえ。」





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