青空日記
不運な現実
【メイside】
ああ、お父さん。私、お父さんがせっかくしてくれた約束、守れてないね。

お父さんはずーっと待っててくれたのに。

「私、馬鹿だなぁ。」

つい、心の声が出てしまったようで、隣のベッドにいるユミちゃんが怪訝そうにこちらを見るのがわかった。

「メイちゃん、きっと馬鹿じゃないよ。自分のことを信じて一緒に病気を治そう?」


…ユミちゃんは優しく声を掛けて、私を励まそうとしてくれる。でもね、ユミちゃん、ごめん。私は、あなたの言葉に余計に傷つく。


何で運命ってこんなに残酷なんだろう。運命の神様がもしいるんなら、全力で殴り飛ばしてやりたいくらいだ。


ユミちゃんは死んだお父さんにそっくりなんだから。
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