公園であいましょう
   
   「彼女なんかじゃないよ、ミキは仕事仲間っていうだけで、、」

   「ミキさんがそうじゃないとしてもだよ。
  佐倉くんに彼女がいたら、そしたら、やっぱり、だめだよ。」

   「なぜ?」

   「なぜ?でも!」

 
 
 佐倉くんは首をかしげた。しばし考えた彼は再び口をひらく。


   
   「訳わかんないけど、、、でも、俺に彼女はいないから、問題ない。」

   「うそ。」

   「うそなんてつかない。」

 
 
 佐倉くんはきっぱりとした声で、そう言った。


   
   「で、でもね。」

   「まだ、なんかある?」

 
  (あるよ、あるよ、大有りだよ)

    
   「そもそも、おかしいでしょ。
    私、彼女でもなんでもないのに、こんなにちょくちょく逢ってて。
    しかも私だよ。
    地味で、なんの取り柄もない、この私がだよ!!」


 最後は、思いきり大声になった。私の大声のせいで、佐倉くんはかたまっている。

  
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