復讐女


俺はVIPルームに戻ると
隣に座った別の女に聞いた


『あの子って人気あんの?』


「え?どの子ですか?」
「あぁ……沙希ちゃんです。可愛い子ですよ、半年前に入った子なんです」


可愛い子ね……営業用の言葉


俺は隣の女の首筋に顔を埋め
首筋にキスをして


『お前の言葉で言えよ…営業用は嫌なんだ……教えてくれ…』


女は少し赤らんだ顔で俺を見て

「あの子…客と寝るんです……寝て何かを貰ってるみたいで……けど物とかじゃなくて……情報みたいなんです」


『情報…?』


「見ちゃったんです…あの子に紙みたいなのを渡していたのを…。お客さんが「約束のネタね」って言ってたの」


紙ねぇ……

『また、何かあったら教えてくれる?』


「は、はい…もちろんです」


『素直でよろしい』


そう言って俺は女の首筋に
またキスをした


『俺、帰るわ』


「は?隼斗、帰んの?」


『あぁ、用事思い出した』
『またな』


俺はVIPルームからでて
入り口にいたボーイに声をかけた
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