呪いの国のアリス
「うふふ……コレのお陰なの……」

そう言って姫が指差したのは、壁に飾ってある金の神棚だった。

「……?」

神棚?

「何をしてると思う?」

何をしてるって………

「祈り?あ、おまじない!……とか?」

「惜しいなぁ、正解は…………神棚の扉を開けて?」

「開けて良い物なの?」

「多分……。〝本〟には開けちゃダメとは書いてないから……………」

「……うん、わかった。」

そう言って、私は神棚の小さなドアを開けた。

中に入っていたのは………
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