桜花録【オウカロク】―囚われし真実―


水分を全て失った亡骸は、だいぶ脆くなっていたのだろう。その風に粉塵となりさらわれていった。

そんな異常な光景が背後で起こっているにもかかわらず、女は見向きもせずにそのまま己の目的地へと真っ直ぐに歩いて行く。



そして、女は深い深い闇へと消えて行った。



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