労苦
 ところが捜査する側は、肝心のところで行き詰まってしまう。


 決め手がないのだ。


 事件を決定づけるものが。


 現時点で事件を動かす新証拠などが見つからなければ、暗礁に乗り上げるだろう。


 大村毒殺の一件も闇に葬られてしまう。


 橋村と組み、事件を探り続ける。


 常に行動的な刑事として。


 ちょうど七月初旬の午後の警視庁はあちこちにエアコンが利いていて、過ごしやすい。


 地下駐車場から車を出す。


 普通に捜査に出るのだ。


 橋村を助手席に乗せて。



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