労苦
第34章
     34
 その日も南新宿署で午後5時を回る頃まで、前田たちと話をしていた。


 そして署を出、夕方の道路を警視庁へとひた走る。


 暑さで参っていた。


 だが、すぐに戻り、庁内で残っていた仕事をこなす必要がある。


 俺も橋村もしっかりと仕事をしていた。


 捜査の行きづまりは感じていても……。


 一夜明け、土曜の朝、午前8時20分には出勤した。


 そして通常通り仕事をこなす。


 庶務は大変なのだが、その合間に捜査を行う。


 暇はない。


 いつも思うのだ。


 警察官は激務だと。
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