労苦
第42章
     42
 その日も午後6時過ぎまで所轄の帳場にいて、その後、車で帰庁する。


 疲れていた。


 体の芯から。


 警視庁に戻り、十階の捜査一課フロアに入って、残務をこなす。


 三原社長殺害事件は捜査の長期化で、難航している。


 事件の風化は避けられなかった。


 その夜も午後9時を回る頃にフロアを出、警視庁の建物を出てから、地下鉄の駅へと向かう。


 乗り込み、自宅へと向かった。


 晴海が出迎えてくれ、遅い夕食を共にする。


 その後、入浴し、午後11時半過ぎにベッドに潜り込んだ。


 そのまま眠る。


 毎日が過ぎるのが早い。



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