労苦
 本来なら、民間住宅を借りなくても、格安家賃の官舎などが都内随所にたくさんある。


 だが、俺も晴海もそういった場所は嫌っていた。


 何かしら、マンションの方がいい。


 今後も今の家に住み続けるつもりでいた。


 帰宅して、妻と一緒に遅い夕食を取る。


 入浴を済ませ、そのまま寝室で眠ってしまう。


 朝まで熟睡した。


 翌朝、起き出してから、通常通り出勤準備をする。


 そしてまた時が流れ、翌週の月曜になった。


 約一週間の間、特に変わったことはない。


 ずっと警察と犯人サイドが睨み合いを続けている。


 長期戦になっていて、痺れが切れることもあった。


 だが、そう気にすることもない。


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