労苦
第6章
     6
 その日、警視庁に戻り、一課のフロアへと入る。


 そして各々デスクに戻り、残務をこなした。


 仕事が山積みだ。


 思う。


 警察官は、実に大変な仕事だと。


「梶間さん」


「何?」


「夜食にうどん届いてますよ」


「ああ。いただくよ」


 そう返し、丼を手に取って、啜り始める。


 冷たい汁に麺を入れた冷やしうどんだった。


 腹が減っていたので、ガツガツ食べる。





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