労苦
第58章
     58
 一日が終わると、ホッと一息といった感じだ。


 だが、警視庁に戻れば、残務がある。


 帰庁して、捜査一課フロアに入り、パソコンに向かった。


 キーを叩き、残っていた仕事をこなす。


 疲れていた。


 その日の仕事を全部終えてから、桜田門を出る。


 辺りは人が少ない。


 千代田区も午後9時を回る頃になると、一帯が閑散となる。


 官庁街は夜間静まり返る。


 地下鉄に乗り、自宅へと戻った。


 電車に揺られながら、また明日以降のことを考える。


 刑事としての仕事は続く。



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