労苦
 殺人事件を案件として抱え込んでいる以上、休む暇はない。


 そしてその週も土曜になった。


 通常通り、午前8時20分には出勤する。


 十階の捜査一課フロアで橋村と顔を合わせた。


「おはよう、橋村君」


「ああ、梶間さん、おはようございます」


 互いに挨拶し合い、デスクに着いて仕事を始める。


 庶務でいろんなデータなどを入力したり、規定の書類などを作成したりした。


 昼になり、庁内の食堂で食事を取って、そのまま地下駐車場へと向かう。


 疲れていたのだが、事件捜査は欠かせない。


 車を出して、新宿方面へと向かう。


 昼の渋滞には巻き込まれずに、新宿区に入った。


 南新宿へ行き、駐車場に車を停めてから、歩き出す。


< 454 / 666 >

この作品をシェア

pagetop