労苦
第59章
     59
 その日も午後6時過ぎまで帳場にいて、前田と話をした。


 そして駐車場に停めていた車両に乗り込み、警視庁へと走らせる。


 疲れていた。


 だが、行くしかない。


 帰庁し、十階の捜査一課フロアに入って、残務をこなす。


 淡々としていた。


 仕事は目の前に大量にあるのだが……。


 午後9時には桜田門を出て、帰路に着く。


 地下鉄に乗って自宅に戻ると、晴海が出迎えてくれる。


 一緒に食事を取り、混浴した後、俺の方が先に眠った。


 さすがに、昼間仕事がきついからである。


 翌朝も普通に起き出し、通常通り出勤した。




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