労苦
 そして時が流れる。


 翌週の金曜になった。


 午前6時には起き出し、上下ともスーツを着てから出勤する。


 午前8時20分過ぎに警視庁捜査一課のフロアに着いた。


 橋村が先に来ていたので、


「おはよう」


 と声を掛けると、


「ああ、梶間さん、おはようございます」


 と返事が返ってきた。


 いつも通りパソコンに向かい、庶務をこなす。


 もちろん、その時間は織り込み済みだった。


 キーを叩き、いろんな書類の作成や、データベースを作るための作業などをする。


 思っていた。



< 459 / 666 >

この作品をシェア

pagetop