労苦
第94章
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 その日も午後5時過ぎまで街にいて、それから警視庁へ戻った。


 疲れていて、フラフラだ。


 帰庁してから、残務をこなす。


 午後9時には本部庁舎を出、桜田門駅へと歩いた。


 地下鉄に乗り、自宅へと戻る。


 晴海と遅い食事を済ませてから、混浴し、一晩眠った。


 翌朝も午前6時には起きて、まだ寝ている妻を起こさないようにし、出勤する。


 いつも朝食は食べずにコーヒー一杯だけだ。


 朝は食欲がない。


 本来なら胃に何か入れておきたいのだが……。


 午前8時20分には警視庁捜査一課に着く。


 パソコンを立ち上げて、キーを叩き始めた。



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