労苦
 刑事が事件捜査ばかりやってるわけじゃないのだし……。


 橋村も脇のデスクにいて、キーを叩く。


 正午になると、揃って食堂へと向かった。


 食事を済ませ、地下駐車場へ行く。


 車を出した。


 新宿方面へと向かう。


 行くのに慣れきった街だ。


 ドッと疲れが出ていたのだが、何とか踏ん張り、街の通りへ入っていく。


 新宿も午後から晴れ渡っていた。


 現場に着き、辺りをくまなく歩く。


 そして所轄には行かずに、いったん立ち止まって、


「橋村君、ここでマル害は神宗会の当山謙太から後頭部を――」
  

 と言うと、相方が、
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