労苦
最終章
     FIN
 一課のフロアに詰めながらも、疲れていた。


 冷房が極度に体を冷やす。


 尚更疲れが増して、きつい。


 夏場は過ごしにくい。


 酷暑で。


 その日も午後9時を回る頃にフロアを出て、地下鉄で帰宅する。


 電車に揺られながら、自宅へと向かった。


 屋内と屋外は気温が全く違う。


 ワイシャツの下には大量の汗が湧き出ていた。


 自宅に戻り、晴海に出迎えられる。


 共に食事を取り、混浴して汗を流してから、同じベッドで眠った。


 そして朝起き、まだ寝ている妻を起こさないようにして、キッチンでコーヒーを一杯淹れて飲む。



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