私のステキな下僕 〜カレシ〜(短編)


でも、茉莉の言う通り、わたしって
性格悪いよなー。

そのせいで、いつも女子に
コソコソ嫌がらせされてたっけ。


堂々と出来ない女なんか、
無視してたけど。

矢沢さんかぁ・・・

男の前だけ性格変わるより、
自然体なのが1番タチが悪い気がする。


例えるなら、この前のキスの時の那智・・・。


「キャーーーーーッ!!!」


形の良い那智の唇を思い出して、急に恥ずかしくなった。


「・・頭大丈夫?」


本気で心配する茉莉に舌を出して笑うと、盛大にため息をつかれてしまった。



「ゴメンゴメン。なんか、那智と矢沢さんって似てるかも」


「顔が?」


「ううん、自然体が危険なとこ」


「ふーん」


那智のキスの時の行動を知らない
茉莉には、危険という言葉が
しっくりこないらしい。



「矢沢さん、那智のこと好きなのかな?」



「どうかな?」


「要注意人物だわ、矢沢さん」





那智の馬鹿!!








「教科書ありがと」


「うん」


「そういえば明日だね、水族館。すっごい楽しみ」



ウフフ。明日の為に、ワンピース
買っちゃった。


可愛さ倍増で、魚どころじゃないぞ!



「あ!そういえば、同じクラスの子も
行くんだって、水族館」


へー、それは偶然だ。


「そうなんだ、だれ?」


「レイナ知らないと思うよ、矢沢さん」













どこが偶然じゃボケーーーー!!!!







楽しみにしてたのにーーーー!!!!









「レイナ?」


「うふっ。心の中で悪態吐いてた」


「なんで?」


「それは世の中の不合理がね・・・」


「????」


首を傾げる那智に、
噛みつきたくなったけど、ぐっと耐える。




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