キミがスキ。
「早くしねぇと遅れるぞ?」

『だ、だね!急ぐ?』

「急ぐか」

歩くというより走る感じで進んでます。
【急ぐ?】って言った張本人なのに、私が足引っ張ってる…。
やっぱり太輔速いよ…
でも、私のペースに合わせてくれる太輔。
うーん、どうにかしてでも太輔には先行って欲しい
私のペースに合わせてると太輔までギリギリ到着っていう感じになっちゃう

『太輔先行って』

「は、なんで?」

『私のペースに合わせると太輔も遅刻しちゃうかもしれないから』

「…一人で遅刻するより二人で遅刻したほうがいいだろ?」

うぅ…。太輔…。
ごめんね、私がもっと早く起きてれば…。
申し訳ないよ…
でも、ありがとう。

『…お言葉に甘えます。』

「でも、急ぐのは急ぐぞ?」

不意に笑いながら言う君の笑顔。
ダイスキデス。


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