東堂くんは喋らない。





「えー何でよ!気になるじゃん!」



私の不満を無視して立ち上がる東堂くん。




「だから何でもないって。ていうか、するんでしょ。…花火」




手持無沙汰に、手に持った花火をクルクルまわす東堂くん。





…まぁいっか。


今は、まだ彼の中では“友達”じゃなくても。



前よりはずっと近い距離にいるって、思ってもいいよね?





「…うん!しよっか花火!」






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