東堂くんは喋らない。




あぁ〜、なんだ東堂くんね、



って…




「うそ、東堂!?」


「なんか意外〜」




クラスが遠藤くんの時とはまた違うどよめきに溢れる中、私はひとり固まっていた。


そして




「えぇっ東堂くん!?」




一拍遅れてリアクションした私を、東堂くんがジロリと横目で捉える。




「……悪かったな、意外で」



「えっいや!その、なんていうか…き、奇想天外!?」



「………」




なぜかもっと冷たい瞳で睨まれてしまった。




ていうか、ということは、つまり。





「じゃっ代表リレーはこのメンバーで決定だから!みんな応援ヨロシクぅ!」




軽〜い感じでしめる山本に、私はまだまだ心の整理がつかないまま。




私と東堂くん、一緒にリレー出る…ってこと?




< 179 / 268 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop