東堂くんは喋らない。






「…そっか、元カノかぁ」




そうだよね、東堂くんだって健全な男子高校生だもん、色恋沙汰の一つや二つ。




…ということは、東堂くん、あの子のこと好きだったんだぁ……。





「はぁ…」




って、何でちょっと落ち込んでんだろ。別に私が落ち込むとこなんて一個もないのに。





ガッガッと、一瞬感じた胸の痛みを誤魔化すようにご飯を掻き込んだ。





そんな私をヨソに、柑奈は冷静に推理を続けている。




「ということは、もしかして。

東堂が暗くなった原因も、その元カノだったりして」




「えー?」




「突然フられちゃったとか!
それがキッカケで東堂は人間不信に…!」



「マジで…?」




まぁ確かに、好きだった彼女に突然フられちゃったら人間不信にもなりそうだけど…




「…そういえば昨日、その子東堂くんに謝ろうとしてた」



そんな私の言葉に、柑奈がハッとした顔をした。




「やっぱりそうだ、東堂失恋決定!」



「マジか…!」





そっか、東堂くん、過去の失恋から未だ立ち直れずにいるんだね…!





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