新選組へ ~ 連理之枝 ~





すっかり立ち直った


俺は、落ち込まない性格かもしれない



桜が咲き始めた、ある日



佐々木さんが、花見の誘いに来た

明日、二条城にて花見会


「ほれ」

「なんです?」

包み紙を差し出された

「いつものだ」

「なんです?」

グイ


「佐々木さん… 気持ち悪いからおろして」

「なんだ?気持ち悪くないぞ!」

気持ち悪ぃよ!バカ佐々木!!

離れろ!クソッ!!

ジタバタ

「ほれ」

再び、包み紙を出された

なんなんだよ…渡し方、雑

包み紙を開けたら、桜の千菓子

綺麗だな……

「俺に?」

「そうだ!」

「……」包み紙を戻した

「俺からじゃない!」

「なら、貰う!だれから?」

「……紅葉様だよ」

「紅葉様って?」

佐々木さんの力が緩んだ隙に離れる

永「誠…」

沖「紅葉様知らない?」

藤「紅葉狩りでさ?」

原「木彫りの紅葉もってんだろ?」

「これ?」懐から、紅葉を出す

斎「それだ!」

「へぇー紅葉様から貰ったから、紅葉ね」

納得していたら、佐々木さんが

ヒョイ

俺を担いで

「少し借りる」

庭へと連れ出した

「なんです!?」

「夏弥」

「は?」

「夏弥」

「だれ?夏弥って… 」

「春歩」

「は?」

「春歩」

「佐々木さん、どうしたんですか?
俺は、誠ですよ?」





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