君に捧げる花束を
あの時は離れた距離だったから、あまり良くわからなかったけれど、目がぱっちりしていて、ふわりと笑うと、貝殻みたいにつややかな歯が覗いて、見れば見るほど可愛い。
声まで、澄んでいて美笛という名前がぴったりだと思った。
嗄れた声の清花にとって、羨ましいけれど、一生てにはいらないものだと思った。
「体育祭は再来週だからなー。北条さんは体育祭委員とかに教えてもらいながら練習してくれよー!」
担任の先生の声に、席についた彼女は左右と近所の関のひとに、軽く頭を下げながらお上品ににこっと笑った。
そっかあ…もう体育祭なんだな。
あっという間に時間は過ぎていくなぁ。
「やべぇ…これから2週間、俺勝ち組だわ。」
坂田君がなぜか幸せそうな顔で、机に突っ伏している。