君に捧げる花束を
昼休みには、北条さんは、クラスメイト全員に声をかけるようになった。
彼女の家は豪邸らしい。
それに加えて、彼女自身の儚くも麗しい容姿。
多感な高校生達が、それらに食いつかないわけがなかった。
彼女は皆とあっという間に仲良くなると、様々な娯楽施設が充実しているから、家に来て皆と遊ばないかと、皆を誘い始めた。
とろけるような、天使のような笑顔で。
ーーー清花ひとりを除いて。
徹底的に清花がその場に、いないようかのように振舞った。
それは静かに、けれど確実に清花の存在を消していく。
穏やかに。ゆるやかに。けれど、狡猾に、確実に。
そんなことが何回か続いた。
そして、ある日一番、恐れていたことが起こった。