君に捧げる花束を
言葉にならない絶叫が清花の口から飛び出した。
暑くて脱いでいたブレザーとスクールカバンを引っ掴むと二段飛ばしで階段を走り降りた。
「ごめん!先帰るね!また話してね!ばいばい!!」
「「「ばいばーい」」」
「そんなに走っちゃだーめだってば!清花!」
「だーいじょうぶだって!ありがとまりあ!!」
皆に声をかけられながら、下駄箱へと急ぐ。
職員室に寄るっていってたけど、かなり話し込んでいたし…。
もう帰っちゃったかもなぁ…。