君に捧げる花束を





「遅くなってごめん!!」






「あんた、自分から誘っといて遅れるとかなんなの。…そんでなんで笑ってんの。」





遅れて申し訳ないって思ってる。





なんだけど、待っててくれた事が嬉しくて。

それに函南君に会うと顔が緩んじゃうんだよ。







「う、嬉しくて…っ」







「はあ?」









「一緒に帰ってくれて、ありがとう!」




満面の笑顔を向けると、函南君が目をまん丸にして顔をそむけた。





「どうしたの…?」






「………るさい。」





くるりと踵を返してすたすたと行ってしまう。




遅くなった事にめっちゃ怒ってるのかも!?



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