背番号1

「とにかく、明日よろしくな!!あ、これ、うちのチームのユニフォーム。」


佐藤はエナメルから近くにあるスポーツ用品店の袋を出した。


「サイズ、あってんのかよ…。」


俺は頭の中で(さっさと断れ…!!)と言っていた。


でも右手で袋を受け取り、勝手に口が動いていた…。


身体が、
鼻が
指先が、
こころが

グラウンドの土のニオイと白いボールを探していた…



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