君とカフェで会えたら
 そこは、入った事の無いお店だったけど、私が知っているような雰囲気のお店だった。

「ここって・・古着屋さん?」

私が尋ねると麻友は自信有り気に答えた。

「そう!ここなら安くて可愛い服いっぱいあるから」

「モールの中に古着屋さんが有るなんて何か以外・・麻友、古着屋さんなんて来るの?」

「来るよ!ここは最近出来たばっかなんだけどね。」

麻友は私の頭の先から足のつま先まで見回すとこう言った。

「う~ん、可鈴はさぁどんなジャンルの服が好きなの?」

「どんな?・・そんな事聞かれてもイマイチ分かんないんだよね・・」

「そっか・・う~んまぁ分かんないんだったら湊先輩が好きそうな服にしてみよう!」

「えっ?!ちょっちょっと待って!でもそれって良いのかな?」

「今は!可鈴の服を選びに来てるだけなんだから余計なコトは考えないの!」

「え~でもぉ」

「いーから!湊先輩の私服って・・可鈴見たことある?」

「湊先輩の私服・・?う~ん見た事無いような・・・」

すると麻友は推理を考えている時の探偵のような仕草をしたと思うと何かを思い付いてこう言った「湊先輩ってさ・・余りチェックとか花柄とかガチャガチャした感じよりモノトーンとかシンプルな方が好きそうだよね・・何となくだけど。」

「凄いね~前は麻友ならモデルとか似合うって思ってたけど、スタイリストとかも合ってるかもね!」

「もうっ今は私の事はいいから!」

「え~?」とその時、麻友が黒いベレー帽を手に持って言った。

「ねぇ!このベレー帽とか可愛いくない?」

「本当だぁ可愛い」

「じゃあこのベレー帽の黒をベースにコーデしてみよう!」

「うん!お願いしますっ」

麻友は私の希望を聞きながらモノトーンコーデを3つ考えて持ってきてくれて私は3パターンの全て可愛いと思ったけど、実際に着て見て一番しっくりきた【白のハイネックと黒のプリーツスカートと一回折り返すタイプの短い白靴下とカカトが低いストラップが付いた黒のハイヒールのコーデ】に決めた。

5点まとめて買っても全部で3,600円だった。

麻友は満足そうに言った。「これで大丈夫だね!」

「こんな可愛い服が全部で3,600円なんて本当安い!!にしても麻友は本当に凄いよね!こんな可愛いコーデとか私には絶対出来ないよ・・麻友さぁ将来絶対スタイリストになった方がいいって!」

「もう~恥ずかしいからヤメテってばー」

その時、私はある事に気づいた。

「あ!」  「どしたの?」

「そういえば!麻友の服は?」

「あっ・・忘れてた」 その瞬間可笑しくて2人で笑ってしまった。

「じゃあ早くリトル・・何とかに行こう!」

「プッ可鈴、little・rabbit(リトル・ラビット)ね!」

「そう!そこ!」

「じゃあ私の服は可鈴に選んでもらおっかな~♪」

「え~!無理だって!麻友が自分で選んだ方がいいって!」

その後、私たちは2階のlittle・rabbit(リトル・ラビット)に向かった。
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