2・5次元の彼女
「メール……なんだったの?」
「ん。仕事」
私の目も見れずにぶっきらぼうに答えるもんだから、なんとなく分かってしまった。
きっと私に聞かれたら都合の悪いメールだ。
現実に引き戻された気がして、すっと頭が冷静になった。
「私、そろそろ起きなくちゃ」
彼の身体に手の平を当てて押し返すと、彼はああ、と短く答えて身体を起こした。
「朝飯、作ってくる」
そう言って服に袖を通した彼は、部屋を出て台所の方へと向かった。
彼が後ろ姿であることを確認して、私はこっそりと彼の携帯電話を手に取った。
サイドボタンを押すと、先程読んでいたメール画面が開きっぱなしのまま表示される。
『おはよう。
昨日は春香とお義母さんと買い物へ。
ばあばにたくさんおもちゃを買ってもらって、春香はご満悦。
さっそくおNEWの三輪車を公園で乗りました。
必死の形相で運転。可愛いでしょ?
里香』
本文の下には、写真が添付してある。
ピンク色のフリルのついたスカートを履いたまだ小さな女の子が、真剣に三輪車にまたがっている写真。
ああ……
私はそっと携帯電話を置いた。
少し遠くで朝ごはんを作っている彼の後ろ姿を見つめる。
「ん。仕事」
私の目も見れずにぶっきらぼうに答えるもんだから、なんとなく分かってしまった。
きっと私に聞かれたら都合の悪いメールだ。
現実に引き戻された気がして、すっと頭が冷静になった。
「私、そろそろ起きなくちゃ」
彼の身体に手の平を当てて押し返すと、彼はああ、と短く答えて身体を起こした。
「朝飯、作ってくる」
そう言って服に袖を通した彼は、部屋を出て台所の方へと向かった。
彼が後ろ姿であることを確認して、私はこっそりと彼の携帯電話を手に取った。
サイドボタンを押すと、先程読んでいたメール画面が開きっぱなしのまま表示される。
『おはよう。
昨日は春香とお義母さんと買い物へ。
ばあばにたくさんおもちゃを買ってもらって、春香はご満悦。
さっそくおNEWの三輪車を公園で乗りました。
必死の形相で運転。可愛いでしょ?
里香』
本文の下には、写真が添付してある。
ピンク色のフリルのついたスカートを履いたまだ小さな女の子が、真剣に三輪車にまたがっている写真。
ああ……
私はそっと携帯電話を置いた。
少し遠くで朝ごはんを作っている彼の後ろ姿を見つめる。