脅笑
第一章
「ハァハァ」
息切れがこんなにも気持ちの悪いものだと自分で感じる、いや心臓よりも上の部分が押し返されるようなそんな感じだ、なぜだろうちょっと前のことが思い出せない、やがて脳に血が上るとだんだんと自分の状況が把握できてゆく、この息切れは走ったから、違うではわざとそれも違う、何かの衝動にかわれて、それだ。
じゃあこの気持ちの悪さはなんだ?、目の前を見てみると頭から血を流している人が倒れている、地面はコンクリートだ周りはバスケットボールやゼッケン、それにバッシュもある。
ああここはバスケット部の部室だ、じゃあこの人は?
よく顔をみようとしたとき手に鉄バットの引きずる音が聞こえた、それは左手にもっていて血がべっとりとついている。
そのとき僕はこの人のすべてを思い出す。
脳内には後悔と苦悩が駆け巡る、やがて自分はこの場から立ち去らなくてはならない、
「うぉぁぁぁああ」
何か動物の呻き声か何かを発しバットを投げ出し逃げ出すようにカバンをとり部室をでる、頭を両手に抱え校門に向かうそして家路につくこれほどまでに家に帰りたかったこともない僕はどうなるのだろうと考える一方なにも整理がつかない、
捕まる、逮捕される、軽蔑される、ともかく一つわかることは今のままの生活にはならならいということだ、いつの間にか早歩きしていたら家についた、カバンから鍵を取り出しドアをあけようとすると手がふるえて標準が合わない、深呼吸をしてもどうにもならない一分ぐらいしてようやく鍵穴に差し込めたそして自分の部屋へ入りカバンを投げ出し、ベットのなかにくるまった。
そして今自分が何をしたのか一つずつ整理したいった、僕が殴ったのは誰だ?
「守田勇輔」
このとき初めて先輩をつけずに呼んだ、
自分はこの先輩が嫌いだった自分のことをこき使い僕だけを笑い物にする、バスケの腕は自分よりも上だ
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