謎に親友ぶってくる女の別垢ブログを覗いてみた
「抜け出さね?二人でさ」

一瞬、時が止まったかと思った。
晃がサボるなんて珍しいっていうのと。
デート、できるかなとかいうので。
コクコクと壊れた人形みたいに首を縦に振る。賛成しない理由なんて、どこにもなかったから。

「相澤、俺ら便所行ってくるわ」

「...了解でーす」

音羽君は小山に勉強を教えながら返事をした。
あ、ちなみに一緒にノートを覗き込んでるとかではなくて、教師さながらに黒板に解き方を書いていってる。
すごっ、めっちゃくちゃギッシリなんだけど。神か。

「行くぞ」

「あ、うん」

早くしろと目線で促す晃について教室から出る。
鞄は財布と携帯だけあったらいらないから置いてきた。さすがにバレるしね。
さ、人生2回目の、しかも本命との初デート。

張り切っていきますか。
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