【続】キミとひとつになれたら
悠希くんのアドバイスは正直ありがたかったりする。
「……んだよ」
ガンッと。
急に翔くんが作業台の上のまな板を叩いた。
弾みで包丁が床に落ちてカランと音を立てた。
「翔くん……危ないよ、急に……」
「……あいつに毒されやがって。あんな奴の言う事なんか真に受けんなよ。上条なんか、とんだ下衆野郎じゃん!!」
嘘だ。
ありえない。
翔くんが、友達を悪く言うなんて……。
「翔くんっ、どうしたの!?悠希くんは友達なんでしょ!?なのにそんな風に言うなんてっ」
―パンッ
「っ……!!!」
一瞬、自分の身に起きた事が理解できなかった。