【続】キミとひとつになれたら





「感謝してくださいよ?小春さんと旅行できたのは、僕のおかげなんですから」


「……」



四ノ宮くんをここに連れて来たのは僕。



小春さんが上条の別荘に行くって話を小耳に挟んで、その事を四ノ宮くんに伝えたら、案の定彼は行きたがって。


それで僕は大きめのスーツケースに彼を入れて連れて来た。


四ノ宮くんは結構華奢な体だから、大きいスーツケースには少し無理をすれば余裕で収まる。




「お前さ、何様のつもり?僕の小春ちゃんに馴れ馴れしくしてんじゃねぇよ」


「……見てたんですか?テラスでのやり取り」


「離れた所から見てた」



怒りに満ちた表情。
睨みつける冷たい目。
ゾクゾクする……。


こんな風に嫉妬に狂うのは、小春さんを愛してるから。



狂う程人を愛せるなんて。
あなたは本当にすごい人だ。




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