X.x…real
*・・第零章・・*
プロローグ
走る
走る
走る
俺は走り続けた。
一体どこまで行けば良いだろうか
果てしないこの地を走って
息を切らして
ただでさえカラカラなこの空気を無駄に吸い込んで,俺の喉も,肺も,もう何を吸っているのかわからない。
そもそも本当に息ができているのか?
苦しい
足はもうとっくに,感覚というものを忘れた
いっそこのまま
倒れてしまおうか