藤くんが今日も冷たい件について(仮)【完】
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「藤く〜ん!」
昼休憩。
私は片手に数字のテストを握り締め、藤くんに話しかけた。
「何?」
相変わらずの無愛想な返事に心が折れそうだけど。
「あっ、川嶋ちゃんじゃ〜ん」
藤くんと仲良しの浜井くんだ。
浜井くんはいわゆるチャラ男だ。
話したこともないのに、名字にちゃん付けしてくることがチャラさを物語っている。
私は藤くんしか見ていなくて、横に浜井くんがいたことに気づかず声をかけていた。
浜井くんがいたら正直話しづらい。
「藤くん、ちょっと別の場所で話せる?」