藤くんが今日も冷たい件について(仮)【完】
しかし、私は諦めなかった。
なぜならハチマキ姿の藤くんをカメラに収めることができるのは年に一回。
このチャンスを見逃すことはできない。
「藤く〜ん!」
「……………何?」
ふっ、藤くんがまたしても怒っていらっしゃる。
点の多さに恐怖を感じる。
眉間に皺を寄せ、目を細め、それじゃあ影山修二と同じじゃないか。
「はっ!!」
私は藤くんの頭上に違和感を抱いた。
「藤くん、ハチマキはどちらへ…」
そう、藤くんの頭にハチマキはもうなかったのだ。
「どこってあっちに返したけど」
藤くんが表した方向へ目を向けると体育委員の内田さんがテキパキとハチマキを集めていた。
お前も早くハチマキ返せよという目で見つめてくる藤くん。
「最後に写真一緒に撮りたかったのに…もう一回ハチマキしてよ!」
「何で…絶対やだ」
「ちぇー、ケチ」
なぜならハチマキ姿の藤くんをカメラに収めることができるのは年に一回。
このチャンスを見逃すことはできない。
「藤く〜ん!」
「……………何?」
ふっ、藤くんがまたしても怒っていらっしゃる。
点の多さに恐怖を感じる。
眉間に皺を寄せ、目を細め、それじゃあ影山修二と同じじゃないか。
「はっ!!」
私は藤くんの頭上に違和感を抱いた。
「藤くん、ハチマキはどちらへ…」
そう、藤くんの頭にハチマキはもうなかったのだ。
「どこってあっちに返したけど」
藤くんが表した方向へ目を向けると体育委員の内田さんがテキパキとハチマキを集めていた。
お前も早くハチマキ返せよという目で見つめてくる藤くん。
「最後に写真一緒に撮りたかったのに…もう一回ハチマキしてよ!」
「何で…絶対やだ」
「ちぇー、ケチ」