藤くんが今日も冷たい件について(仮)【完】




***



「藤く〜ん」



私は真実を問い詰めるべくして近づいた。



「あっ美波ちゃん!」



そうだ。佐伯さんも一緒にいたことをすっかり忘れていた。



「はろー、佐伯さん…」


「何?用事?」



藤くんが相変わらずの冷たさで聞いてくる。



「みどり〜!」



タイミングよく佐伯さんと仲良しの田坂さんが呼んでいる。



「なにー?じゃあ拓也、私行くね〜」


「あ、みどり、じゃあ今日6時な」








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