私が出会った最強男
なんでだろ。さっきまで嫌だったのに、リュウキの腕のなかはあたたかい。

「泣け。泣きたいんだろ」

『うわぁぁぁん。怖かった。寂しかった。愛がなかった。』

愛がないって、こんなにも苦しくて悲しくて、寂しくて_____怖いんだ。

私はそのあと子供のようにずっと泣いていた。

リュウキはただ黙って私を抱きしめていてくれた。
< 54 / 91 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop