闇に染まった真実。



それから少しずつ思い出せるようになって、‘‘俺が思う全て’’がそろったのは2年後。




この2年の間が1番辛くて。思い出しては、消えての繰り返し。



中途半端って意外とストレスが溜まるんだ。


あの男の恐怖を改めて思い出して。




それに。



お母さんにも、敬語でよそよそしくなってたから。




それが2年も続いたといえば、簡単に戻せるものではなかった。




お母さんも妹も、俺に気ばっか使って。



あの日から、俺たちが家族になることはなかったんだ。




それも全部俺のせい。




最初から、選択を間違ったんだ。




お母さんを止めなかった。すぐに家を出なかった。




…俺も、気が狂ってたんだ。



───────



< 241 / 284 >

この作品をシェア

pagetop