タンポポの約束。

和解できるよね?





私は走って四葉さんの所に来た











「いらっしゃいませ〜♪
あら?たんぽぽちゃん?どうしたの〜?」











お店に入り、出迎えてくれたのは四葉さんの彼女の芽命さん











「四葉さんとお話がしたくて…」





「ちょっと待っててね♪」











そう言って直ぐに四葉さんを呼びに行ってくれる





芽命さんは元気な感じの優しいお姉さん的な存在







私がぼーっとして待っていると
四葉さんを連れて芽命さんが戻って来た











「どうした?たんぽぽちゃん」





「えっと…」











なんて言ったら正しく伝わるか…

そんなのをいくら考えても長くなりそうで…

単刀直入に言うしかないよね!











「ミナくん先生と話し合ってくださいっ!」











自分でもこんなに凛とした声が出るのかって驚くくらい、はっきりとそう言えた





その言葉に四葉さんはもちろん
何故か芽命さんも目を見開いて驚いている






絶対不仲のままなんてみつばさんも望んでないもん





私に出来ることがあるなら
あの先生の悲しそうな顔を変えれるなら…

どんな些細なことだってしたい







そんな意思を込めて見つめあっていると
やがて四葉さんは目線をフッと逸らした











「なんで、そんなこと言い出すんだ?」











そういう四葉さんの表情がどんなものなのか角度によって見えない





でも…私は諦めないです






< 132 / 359 >

この作品をシェア

pagetop