タンポポの約束。




コンコン











「神凪です…居ますか〜?」











美術室に着くと、ふうちゃんは私を置いてさっさと絵を描く準備を始め
『早くミナくんのとこに行ってきなよ』って突き放されたので…


準備室をノックしたのですが…







返事がない…











「早く開けろよ」











私がなかなか開けないから焦れたテルくんが
少し乱暴に準備室のドアを開けた











「おい!返事くらいしろよな!」





「ん、あ〜…悪い」











先生は水道でうがいをしていて
振り向いたその顔は少し青ざめていた











「何だお前、顔色悪いぞ」





「なーんーで、雨宮も来てるんだー?」











テルくんの言葉を無視してニヤーって笑いながら言う先生はいつも通りに戻っていた











「別にいいだろ!!」





「ふぅ〜ん、神凪について来たのか〜」





「うるせーよ!変態ヤロー!!」





「誰が変態だって〜?」





「お前だよ!変態教師め!」











何故か言い合いが始まってしまって私は戸惑ってしまう…





えっと………どうしよう











「あ、あの…ミナくん……先生」











やっぱりミナくんなんて!みんなみたいに呼べないよ〜…なんでだろう?



しかも敬語になっちゃう…



もうミナくん先生って呼ぼうかな…






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